半年後。

9/12
前へ
/78ページ
次へ
未愛は俺の…。 きっと夏芽は私の事なんて、所有物程度にしか思ってない。 「旦那様、お迎えはどうなさいますか?」 「ああ…定時だけど、迎えは東さんに頼んでる」 「把握いたしました」 「……」 また東さんなんだ? そんな私の心の中の醜い叫びを隠す。 「じゃあ私も夏芽と家に帰ろうかな」 勿論そんな気なんて全くないけど。 きっとこれくらいのイジワル、神様も許してくれる。 「…俺とって、俺あがるの五時だよ?」 「あはは、冗談だよ」
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加