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つぷ…と、身体の中で音がした気がする。
少し入った内側を、入り込んだ指が関節を曲げて揉みほぐす。
「んっ…んぅ―――っ」
「今はもう、最初から2本入るようになったね」
うつぶせのまま、抑えきれなくなった声を枕の中に逃がした。
耳元で、「腰上げて」と低い声で囁かれることにさえ。
ぞくぞくして。
顔を伏せたまま、少し腰を掲げた。
「んっ」
少し、引き攣れたような痛みを感じて下半身に力が入った。
「唾液はやっぱりすぐ乾いてしまうね…痛い?」
枕に顔を押し付けたままこくこくと頷くと、カタカタと音がした。
多分、ベッドサイドの引き出しの音で。
数瞬後。
「んぅっ!」
冷えたものが触れて、びくんと腰が跳ねた。
ローションが冷たいまま、落とされた。
くすくすと含み笑いが聞こえる辺り、きっとわざとやってんだろうと思うと腹立たしい。けど。
「ふぁっ!…あっ!」
急に3本に増えた指が、打って変わって激しく動いてそれどころじゃなくなった。
息苦しさに、枕から顔を背けて息を吸った。
後ろを慣らしながら肩甲骨から首筋へ熱い息がかかり、そのまま背中を覆うように重みが加わる。
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