第2話

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そう言った女に、俺は今日、初めて顔を向けた。 女もゆっくりとこちらに顔を向けて、真摯な瞳を向けて来た。 「私……魅力ない?」 吸い込まれるような瞳。 「いえ……十分過ぎるほどあると思いますけど」 女は施術台でスルスルと着ていた下着を脱ぎ始めた。 真っ白な肌。 「お客様……困ります」 「あなたの師匠は出かけているんでしょ?それも海外に。だから……誰もここには来ない」 「あなたのパートナーに……何されるか分からないし」 「パートナーには何も言わないから」 女は裸のまま施術台を下りて来て、俺の腕を引っ張って来た。
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