序章「親と学校と俺と。」

4/9
前へ
/14ページ
次へ
そして……地獄に着いた。 廊下ですれ違う一人ひとりが、俺を避けて通る。 それはまさに、人間以下……いや、ゴミや汚物を見るような目だ。 だがその度に、俺は胸を張り、鞄を担ぎ上げ直した。 ゴミ以下なのは、お前達だからだ。 こんな人を貶し、蹴落とすことしか知らない、ゴミみたいな単細胞生物の集会所なんて来たいとも思わない。 だが、来るしかなかった。 奴等に抗い、反撃するために。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加