魔獣侵攻…防衛最前線…

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やべえやべえ…一瞬とは言え全力で吹っ飛ばしたから5kmぐらい飛んで行ってやがる。 魔物の力恐るべし。 人間時の俺なら良くて500mぐらいしか飛ばせねぇしな。 『主は何物だ…?ただの人間では無いな』 「おりゃあただの魔物さ」 着くや否やドラゴンに質問されてしまった。 「今度はこっちの質問、気候が穏やかな場所にしか生息しないハズの原種が何故こんな所に?」 『我は魔獣に追われただけだ…』 「じゃあ俺たちを襲ったのは?」 『おかしな事を聞く…腹が減ったら喰う、それだけの事だ』 なるほど…自然の摂理、世界の理、己の本能に従っただけか。 「弱肉強食…喰うか喰われるか、ってわけね」 『当然喰われるのは主だがな!!』 ドラゴンは吼えると俺めがけて火炎弾を吐き出す。 「実はドラゴンの肉ってめっちゃ美味いんだぜ?」 俺は火炎弾を避けるようにドラゴンに向かって走りだす。 そして青い炎をかいくぐり、尻尾を避け、ソレを踏み台にジャンプして頭の一点を剣の柄で力一杯殴る。 ツボ押し剣一式無痛急。
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