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ふへぇ~…鱗の隙間を縫うようにして斬るのめんどくさくて難し過ぎ。
ドラゴンと戦う事一時間。
もはや目の前のドラゴンは首と頭だけになっている。
『何故我はこの様な状態でも生きているのだ…?』
ドラゴンが不思議そうに鳴いた。
「痛覚を麻痺させたからショック死は無いし、傷口も熱された剣で斬られた事で焼いて塞がれてるから失血死も無い」
『このような状態にしてまで生かすのは何故だ?』
「言っただろ?ドラゴンの肉はめっちゃ美味いって…しかしよ、生きて暴れてるから綺麗に解体するのは骨だったぜ」
『…そうか、我が喰われる側だったと言う事か』
観念したのか運命を受け入れるように目を閉じる。
「ああ、だが…死にたくないなら生かしてやるよ、ドラゴンの肉や卵は貴重な食材だからな」
『我に家畜の地位に甘んじれと…?だが死ぬよりは、まだ復讐できる機会があるやもしれん』
ドラゴンは少しの時間考えてどうやら生きる方を選択したようだった。
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