亡国の音 ~建業哀歌~ 

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7月11日。 宿遷に降伏命令書が届いた。 「何っ! 我が君は先に降伏なさったか!」 陸遜は叫んだ。 「この際、国に殉じるか…?」 黄蓋が嘆いていると。 「我が君の弟:孫紹様と、周循殿は島に逃れたとあります。」 読み上げていた留賛が言った。 「「異国での再起を図られたか!!」」 諸将は安堵した。 「では、一旦、降伏いたしたのち、脱出して再起に参与したいと思います!」 陸遜の決断により、一同は開門した。
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