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劉備は、糜皇后に相談する。
「いかがしたものかな……。」
糜皇后は答えた。
「私としては、許してあげるべきですと言いたいのですが、本人が、罪に服したいと言っている以上は、本人の希望に添わせるのが、一番です。」
「そうか…。」
糜皇后が決断した……。
「それもそうだな……。」
しかし、孫権の罪を償うとあれば、死罪しか、手立てがない。
手を抜けば、「劉備は、孫尚香に骨抜きにされて手心を加えたのだ!」と言われかねないからだ。
しかも、糜皇后の発言には、自らの地位を守る為の言い分もある。
降伏した孫英の叔母という位置は、大鴻廬の妹には脅威だ。
加えて、孫尚香は気位が高く、必ずや皇后の位を狙ってくるかもしれない。
以上の理由より、敢えて反対しないのかもしれないが……。
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