出会いと契約

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ゆっくりとドアが閉まりきった後、男が口を開いた。 「あんた、佳津矢 愛夢だろ…、」 へ…? 一瞬、思考が停止してしまった。 見知らぬ男が、私を 佳津矢 愛夢 だと言った。 "私"を… "佳津矢 愛夢"だと… "ボス"ではなく 私自身。 "愛夢"だと…― そう、私は… 「……うんっ!私は…、私は愛夢…。佳津矢 愛夢だよっっ!!!」 身を乗り出して 満面の笑みで答えた。
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