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あああっ まったくっ!!
私は部屋を飛び出した後、リビングと思われる場所で床にヘナヘナと座り込んだ。
火照る顔を必死に冷やそうと冷たい手で頬を覆う。
ひんやりとした感覚とともに、手が頬の熱を感じ取る。
「ふぅ…落ち着け、落ち着けっ」
深呼吸をして目を閉じた。
あんな風に私を茶化して、何が面白いのっ!?!
と、プンプン怒りながら周りを見渡してみる。家具は少ないし、寝室は先程の彼の部屋以外には見当たらない。
― …一人暮らし…?
ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。
もし本当に高校生で一人暮らしをしているならかなりの負担だろう。
テーブルも椅子も、大体一人分の物ばかりだった。
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