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そんなこんなで昔の嫌な記憶を思い出していたらいつのまにかマンションの下まで来ていた。
「はぁぁ…」
深いため息とともに思い出した嫌な記憶を頭から追い出して、
エレベーターに向かう。
そしていつもと同じく
しぶしぶボタンを押して開いたエレベーターにそそくさと乗り込んだ。
「は、 挟まれるかと思ったぁ…」
ドキドキと鼓動がうるさい。
やっぱりトラウマには勝てないな…
汗ばんだ手で"閉"ボタンを押してドアが閉まりきると思った時…
ガッ
と
閉まろうとしていたドアの間に
綺麗な指の大きな手が挟まれていた。
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