第1話

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水平線のその先には神が創造したという真っ赤な光がちりちりと、夜を呼び込もうとしていた。 この時間はマナにとってその日に何があったとしても無心になれる唯一の時間帯であった。 ずっとここにいたい、見ていたい。 マナにとってこの時間はいやなことを忘れられる時間なのだから。
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