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しかし、月日が経って
今月でなんとかなりそうだと言う所まで来たのに
仕事に乗ってしまうと日曜日に帰れなくて…。
毎日、柚多夏は時間が空くと希春に電話をした。
希春からは柚多夏の仕事の邪魔になるから電話は出来なかった。
急用の時はメールをした。
柚多夏から電話が入り、
大阪に帰るのが一日遅れると伝えると
柚多夏は優しく
『大丈夫だよ。頑張って』
と言ってくれた。
希春はこの頃、柚多夏の優しさに寂しさを感じていた。
柚多夏の顔を見たら、
その気持ちを吐き出してしまいたくなるから、
自然と少し距離を置いてしまう希春だったが、
柚多夏は気付いていなかった。
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