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昼休みが始まって皆がランチに行ってしまい、ひと気がなくなったフロアで、杉 みちるがまだ仕事をしている山野 絵里子の所に来た。
『噂があるんですが、山野 課長は佐城係長と不倫していたとか、今も付き合ってるとか、本当ですか?』
『すごいわね。今年の新入社員は…そんな事、上司に直接聞いて来られるなんて』
『直属の上司じゃありませんし、山野課長には貸しがありますから』
と杉 みちるが言った。
『佐城係長に興味があるの?プライドが高いあなたがお古でもいいのかしら?』
『タイプなんです。私は佐城係長の遊び相手にはなりませんよ。佐城係長は山野課長とは遊びだったんじゃないですか?山野課長、離婚したのに、佐城係長が結婚した人は他の女性だったんだから』
『確かめてみる?』
『ええ、あなたに思い知らせてあげます』
『明日、このBARに8時に行ってみなさい。最近また、土曜の夜は必ず行っているはずだから』
山野絵里子は杉みちるにBARの名刺を渡した。
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