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「あんなこと、あったのに。お構いなしか」
「どういうこと……?」
一瞬、本当にビッチって言われたのかと思った。
そう振る舞おうとしてるんだから、仕方ないんだけど。
真田は忌々しそうに目を細める。
あ、かっこいい。
そんなのんきな感想が出てきた。
真田の顔が少し寄せられる。
「……寝た相手に、いつもこんなおざなりな態度なのか」
「……!」
更に抑えられた真田の声は、ほとんどささやきで。
掠れた男の人の声は、たまらなく色っぽい。
心臓がずくんと揺れて……あと、同時に別の場所がぎゅんと疼いた。
「そ、そういうの、関係ないんじゃないかな……」
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