第19巻・はっく、じぃじばぁばと交流する

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そして最後に、ばぁばたる母Y子との関わりについてですが、はっくは嫁様と同等レベルにばぁば大好きっ子です。 「アンパンマ○」 に登場する 「カレーパンマ○」 のイラストを指差し、 「はっくん、これは……ドラヤキマン?」 と勝手に自分本意な知識を植え込もうとするばぁばですが、とにかくばぁば大好きです。 ばぁばがキッチンにいればキッチンまで押し掛けていき、ばぁばが洗濯物を干していれば勝手に二階へ上がっていきます。 エヴリデイ・ストーキング日和です。 え? ワタシの順位付けですか? それは悲しくなるので、あまり触れないでおきます。 ちなみに実家に滞在中、こんなことがありました。 はっくは寝る前に当然歯を磨くわけですが、ヤツはとにかく歯を磨かれるのが嫌いなんです。 実家滞在前は 「うわあぁぁぁん!!」 と喚いているだけだったのですが、実家に帰ってきてからは 「じぃじぃぃ!!ばぁばぁぁ!!」 と助けを求めるようになりました。 あんまりにもうるさいので、ある日 「そんなに嫌やったら、ばぁばに歯、磨いてもらい!」 と怒ったのですが、意外な所から返事が返ってきました。 「それはダメよ!!」 見れば、視線の先に険しい顔のばぁばが座っています。 そしてばぁばは言葉を続けました。 「だって私、はっくんに嫌われたくないもの!ねぇ、お父さん!!」 そしてばぁばに無理矢理巻き込まれたじぃじは、目を泳がせつつ新聞に目を落とし、ポツリと言いました。 「ん……まぁ……そうだな」 炸裂する大人の本音。 そしてワタシの歯磨きから逃れたはっくは、 「ばぁば~」 と言いながら、カワイコぶってばぁばにしがみつき、明らかに勝ち誇った顔をこちらに向けてきます。 前頁のじぃじ語録を借りるならば。 「まぁ、こんなもんよー(棒読み)」 というやつです。
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