第20巻・とっと、里帰る

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そんなはっくとちょこ氏にまつわるエピソードを一つ。 ちょこ氏はまだはっくが小さい頃、 「自分より序列は下」 とはっくを見下していたようですが、その上下関係が一変した事件がありました。 嫁様宅には工事車両が好きなはっくの為にと、じぃじばぁばが買ってくれた電動のショベルカーがあるのですが、はっくがそれにまたがり、アームを操作した瞬間。 ちょこ氏は未知なるテクノロジー、そしてそれを操る暴虐なる幼獣に屈服したようです。 無論、はっくに正確な操作など出来るわけがありませんので、好き勝手にアームを操作するレバーを動かしているのですが、その統一性の無い動き。 そして 「フローリングよ、砕け散るがいい」 とばかりに容赦なく振り下ろされるショベルに完全に恐れをなしたちょこ氏は、テーブル下に潜り込み 「しゃー!!こいや、んなろー!!」 とばかりに一応盛んに吠えまくっていますが、尻尾は悲しいほどに股の間に巻き込まれています。 「ああ…見た目で本当の気持ちがわかっちゃうって不便だな…」 と、コーヒーを啜りながら同情したのを覚えています。 ちなみに、ちょこ氏はワタシが体を撫でてやろうとすると、ごろりと自分から転がってきます。 服従の証かと思いきや、ワタシをじっと見つめ、首筋を差し出してきますので、揉んでやるとうっとりしています。 あれ…? ワタシの立ち位置はちょこ氏の専属マッサージ師なのでしょうか?? ↓ちょこ氏の安息スペースに、傍若無人に押し掛けていくはっく氏。image=487783174.jpg
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