第3巻・幼獣的クリスマス

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問題は…です。 包丁で切断するという作業を面倒臭く感じ始めたらしいはっく氏。 ぽいっと包丁を放り出すやいなや、むんずとトマトを両手で掴むと 「ヴヂヴヂヴヂヴヂ……」 と素手でマジックテープを引き剥がし始めます。 そして 「ヴヂンッ!!」 と二つに分かれたトマトを見て、 「エヘーイ!!」 と会心の笑みを見せるはっく…。 いやいや、エヘーイじゃないよ、エヘーイじゃ。 ままごとセットのコンセプトを無視しすぎなのだよ。 トマトはそんなエビの殻を外すように、素手でメギョリとネジ切るもんではないのだよ。 そんな野性児、ネアンデルタールはっくは、今日もギョリギョリとおよそ食材から発せられるとは思えない音と共に卵を引きちぎり、もののけ○のように包丁を構えて室内を闊歩しております。 ↓「ぶっ刺しますわよ♪」と言わんばかりにしっくり握られた包丁。 たまに逆手で握っていますが、そのスタイルは完全に忍びです。image=481187519.jpg
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