413人が本棚に入れています
本棚に追加
/781ページ
《夜店》
もう夏の足音がすぐそこまで近づいているこの季節、はっくが楽しみにしているもの。
それこそが《夜店》であります。
「ポテトでしょー?チョコバナナでしょー?かき氷でしょー?あとはー、えーとえーと・・全部食べる!!」
・・全部食ったらお前のお腹も、親の財布も弾け飛ぶわい。
まぁそんな親子の思惑が交錯する中、先日今年初めての夜店に行って来ました。
嫁様の実家がある方では結構大きな神社にて夜店が開かれており、店の数も多く、夜になると燈籠に灯が入って中々に風情があります。
目を輝かせて繋いだ手を引っ張ってくるはっく。
そして今年ようやく訳がわかってきたらしいとっと(去年は1歳でしたから、楽しさより《眠ぃんだよ、バカヤロウコノヤロウ》と思っていたと思います)を引き連れ、子供達の楽しそうな声がこだまする境内へと足を踏み入れました。
まずはっくが
「これやりたい!!」
と言ったのがくじ引きでした。
手前にあるヒモを引くと、そのヒモの先に結わえられた景品が貰えるというヤツなんですが・・
まぁこういうのって、お店の前に
「こんなん当たりまっせ」
みたいに陳列されてるものは、見映えの良いおもちゃだったり、大きなぬいぐるみだったりするじゃないですか。
だから、我々夫婦もこんな事になるとは思ってなかったんです。
陳列品はあくまでも客寄せとわかっていても、子供が楽しめるちょっとしたおもちゃが当たると信じていたんです。
そして期待に胸を膨らませ、意気揚々とはっくが引っ張った先に結わえられていたもの。
それは・・
鉛筆。
最初のコメントを投稿しよう!