第9巻・ちょっと戻って雪の日話

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大雪の影響で物資が届かない… というニュースはその日からしばらく経っても報道されていましたが、ワタシの職場にも毎日色々な物が納品されてきます。 肉や魚、野菜などがその最たるものですが、皆一様に 「いやー、すごい雪やなぁ!!」 と言いながら普通に納品してきます。 アナタ達が乗り回している軽トラのタイヤ…… ツルッツルのような気がするんですが、気のせいでしょうか…。 ※これらの業者さんはごく近隣ですし、実際路面の雪は殆ど溶けていましたので、走行は可能かとは思いますが ちなみに唯一、洗剤の業者さんだけが 「会社の方から待機命令が出ていまして……」 と納品の延期を連絡してきたので 「待機命令だとぅ、こんちくしょー!」 と反射的に思ってしまいましたが、 「安全第一」 よくよく考えればそれが会社としての正しいあり方だと思われます。 「こんだけ寒かったらバナナで釘が打てるど!!」 とかはしゃいでる八百屋のおっちゃん(御年70オーバー)の方がきっと少数派なのでしょう。 最後に、このエッセイの影の主役が何をしていたのかというと、雪だるまを作るわけでもなく、1時間ずっと外で雪に対して地団駄を踏んでいたそうです。 余程楽しかったらしく、翌日も嫁様を引っ張って外に出たがったようですが、雪は儚く消えて無くなるものだということを未だ知らぬはっく……。 翌日雨に流されて消えてしまった雪の幻影に 「Nooooooooo …………!!!!!」 と崩れ落ちたそうです。 ……諸行無常というやつです。 ↓ふて腐れながらブロックを積み上げていくはっく氏。 彼のブロック遊びはとにかく極限まで高くブロックを積み上げる。 その一点にのみ集約されます。 image=482341659.jpg
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