第17巻・とっと誕生前のはっく氏の様子

2/6
413人が本棚に入れています
本棚に追加
/781ページ
予定日は3月21日。 産院ドクターの 「これは予定日まで保たないね……たないね……いね……(←エコー)」 という言葉がフェードアウトし始めた3月24日。 エブのニュースで 「もうすぐ産まれるかもしれません!」 という情報を流してから10日あまりも経ちますが、未だ嫁様のお腹は大きいままです。 「もうそろそろ出ておいでよー」 と嫁様がお腹をポスポス叩いていますが、こういう時だけ 「ちーん……」 と無反応になる第二子…。 何だか産まれる前からダークな一面を見た気がします。 さて、そんな中。 近日お兄ちゃんになる予定のはっくはと言うと、そんな自覚があるのかないのか、今日も変わらず 「デェヘヘ!!」 と笑いながらワタシのキュートなおパンツを振り回しているわけですが、2歳の誕生日を迎えてから3ヶ月あまりの間に色々な変化がありました。 変化その1として。 「ちっち」 が言えるようになったのは先の章で述べましたが、おならについても 「ぷぅ」 と言えるようになりました。 ハイ、のっけから胸を張って自慢できるような変化ではなくて申し訳ございません。 そして、お食事中の方、本当に申し訳ございません。 そんなはっく氏は自分がおならをすると 「ぷぅ♪」 と言いながら、エヘヘヘヘ……と恥ずかしそうに笑っているのですが、大人には違う顔を見せます。 仮にワタシが発射したとすると(汚い話で申し訳ありません)、ヤツは 「クスクスクスクス……」 と人の悪い笑みを浮かべ、スススス……とワタシに近づくとこう言うんです。 「パパ……ぷぅって♪」 その笑みは昔サスペンスで見た 「これで俺とアンタは運命共同体ってワケだ」 という黒い笑みそのものです。 「やっちまったな……。だが、俺は胸にしまっておいてやるぜ。その代わりと言っちゃあなんだが…。ビスコよこせ。」 みたいな感じでしょうか。(何もあげませんけど)
/781ページ

最初のコメントを投稿しよう!