第4話

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「これって、いくらでやってくれるんですか?」 は? 何言ってんの? 厭らしい笑みを浮かべる男。 「ま、いくらでもいいからさ。金なら言値を出すよ。もちろん聖水も込みでね。」 な、な、何言ってんのこの人。 「良かった。店通すとほぼボッタクリの金額だもんな。しかし、いい商売してるね。」 男は嬉しそうに言った。 「人違いです。私じゃないです。」 そう、これは私じゃない。 センセイがこんな所に出す筈ない。 「え、なに言ってんの?コレ間違いなく君でしょ。」 男は携帯を私に差し出してきた。
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