第4話

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そこに映し出されているのは、たぶん私。 吊るされ、目隠しをされている。 ううん、コレは私。 そして後ろに映っているのはセンセイ。 センセイは羽で出来た目元を隠すマスクをしている。 でも、これはセンセイ。 じゃ、この前に座り込んで私を舐めている男は? 体が震えそうになる。 気持ち悪い。 怖い。 そんな思いが私の中でグルグルとまわる。 「ね、これ君でしょ。さ、今から予約するからさ。一緒に楽しもうよ。」 男はそう言って、私から携帯を取り上げ、電話をかけ始めた。 ココにはいられない。 男が話に夢中になり始めた。 私は全速力で逃げた。
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