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先輩が私の方に歩み寄ってくる。
その様子をさっきまで先輩を囲んでいた女の子達が、目を丸くして見ていた。
もちろんその視界には私も入っている。
「待ってた。制服似合ってんじゃん」
そう言ってニコっと微笑む先輩に、私だけじゃなく女の子達もトロけるような表情になった。
「…やっと、同じ学校です」
はにかみながら目を見たり逸らしたりする私を見て、先輩は笑った。
「緊張してんの?可愛いな、相変わらず」
そう言って頭を撫でる先輩。
その瞬間、後ろから女の子達の悲鳴が聞こえ照れるよりもそっちが気になった。
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