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キャーキャー言ってる女の子達の前で先輩は私の手を握った。
そして引っ張るように学校の中へ。
私はまだ右も左も分からない学校の中を引かれるがまま、着いて行った。
「ここは、誰も来ないと思う」
先輩が立ち止まった場所は、少し薄暗い2階の階段の下。
奥にある場所だから誰かの足音が遠くから聞こえる。
手を離して私に向き合った先輩は、さっきと同じ笑顔で微笑み私の髪の毛を触った。
「同じ制服で、同じ学校の生徒だな」
嬉しそうに私が感じてたことを言うから、自然に手を伸ばし先輩に抱きついた。
応えるように先輩も私の体を抱きしめる。
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