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「…夢、みたい…です」
先輩の腕の中でそう呟いてみる。
ずっと頭の中では描いていた。
けど、実現になると全然違って、思ってた以上に幸せ…
「夢じゃないから。これからは前よりもずっと一緒」
「…うん」
先輩の匂い。
先輩の力加減。
全部が居心地良くて、安心する。
「先輩、…好き…です」
つい言いたくなって口から出た言葉。
先輩は、私からゆっくり離れ微笑んだ。
目を閉じて近付いてくる顔。
何度めか分からないキスなのに、学校の中というだけで新鮮に思えた。
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