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先輩と別れ、指定されていた新入生待機の部屋へと向かった。
場所は先輩に教えてもらったから迷わずに着いた。
「あ!来た!美桜ー」
名前を呼ばれ、知っている声に安心する。
「おはよ!楓」
そう言いながら親友の森園 楓(もりぞの かえで)の元に駆け寄った。
「美桜、まさか彼氏に会いに行ってたんじゃないの?」
会った瞬間から、ニヤニヤした顔で先輩の話。
図星だから否定も出来ないけど。
「待っててくれたの。正門で」
「あぁ!だから正門に女集団がいたんだぁ」
女の子達の人集りを、楓は「女集団」と呼んでいた。
その言い方に思わず吹き出す。
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