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「幻覚、お化け……」
「ま、まあ大丈夫だから! 閉園までなんとかうまく逃げ切ってくれれば良いからさ! ともかく、明日から、シロクマランドの担当、宜しく頼むよ!」
「あ! あの、でも僕、シロクマランドの仕事の詳細教えて貰ってないんですけど」
「それはバイトに訊いて! じゃあ、宜しくね!」
「あ、はい……」
そそくさと面談室を出て行った部長。話の流れでなんだか胡散臭い場所なのでは……と僕は思った。絶対何かあるね、シロクマランド……
僕は、ぽつねんとそこに残されたけど、まあ仕方ないかな。なんにも知らない遊園地の園長とか不安だらけだけど、僕の信念、一日一善だと思って、納得して引き受けようと思った。
でも、遊園地のバイトに仕事内容訊くってそんなんで良いのかなぁ……
疑問に思いながらも、仕事なのだからと思って引き受けたけど、この時僕は、ただの過疎化した遊園地を任せられただけで、シロクマランドで起こることなんて全く予想出来るわけがなかったんだ。
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