また一年生かYO

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時間割を取って帰ろうと鞄を持って立ち上がった時、横山さんが俺の前に立ちふさがった。 「はい、時間割。陸奥君の性格上、忘れて帰っちゃいそうだから持ってきたよ。しかも後ろ側の席だし、面倒でしょ?はい、陸奥さんのも!」 そう言って俺の分と後ろの陸奥さんにも時間割を渡す横山さん。 「「…どうも」」 と、同時にお礼を述べてしまった俺と陸奥さん。しかもセリフまで一緒かよ。自己紹介の時といい、真似してるのか?横山さんは「ハモった!」とか言ってるけど、嬉しくもなんともない。 「二人とも苗字一緒だよね。親戚か何か?」 「「違う」」 またもやハモってしまった。何だコイツ。 「またハモったね!!…実は仲良かったりして?」 もういい、俺は何も喋らん。お前が何か言えばいい。 「「…」」 お前も黙るんかい!! 「えっ!!本当にそうなの!?」 「「違う」」 おぉーい!!何だコイツ!果てしなくめんどくさいぞ!
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