265人が本棚に入れています
本棚に追加
時間割を取って帰ろうと鞄を持って立ち上がった時、横山さんが俺の前に立ちふさがった。
「はい、時間割。陸奥君の性格上、忘れて帰っちゃいそうだから持ってきたよ。しかも後ろ側の席だし、面倒でしょ?はい、陸奥さんのも!」
そう言って俺の分と後ろの陸奥さんにも時間割を渡す横山さん。
「「…どうも」」
と、同時にお礼を述べてしまった俺と陸奥さん。しかもセリフまで一緒かよ。自己紹介の時といい、真似してるのか?横山さんは「ハモった!」とか言ってるけど、嬉しくもなんともない。
「二人とも苗字一緒だよね。親戚か何か?」
「「違う」」
またもやハモってしまった。何だコイツ。
「またハモったね!!…実は仲良かったりして?」
もういい、俺は何も喋らん。お前が何か言えばいい。
「「…」」
お前も黙るんかい!!
「えっ!!本当にそうなの!?」
「「違う」」
おぉーい!!何だコイツ!果てしなくめんどくさいぞ!
最初のコメントを投稿しよう!