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と思ったら。
「まったまた~!確かに俺より背がでけーし、僕なんて言ってるし、手だって少しごついけど、女の子って全員が全員ふにふにとかほわほわとかしてるわけじゃないだろ?
つまりお前はイレギュラーな事態の人間なんだ!」
コロス。
本当、相手が僕で良かったと思うよ。
そんなこと言ったら殺されてるよキミ。
「じゃあ、手、貸してくれる?」
男が男に何してるんだ、って話になるけどこれも僕を男だと認識してもらうためだ。
我慢しよう。
羞恥くらい捨ててやるよ。
さっき差し出されていた手を再度持ってきて、そのまま引っ張って…
「…え、っちょっ、はっ、葉月ちゃんっ!?」
僕の胸へと持って行く。
「ほら、ぺったんこでしょ?何もないでしょ?丘がないんだよ?あるのは平原だよ?」
そうしたら透クンは真っ赤になって、僕の手から逃げ出すように無理やり引っ張った。
自身のもう片方の手で、胸を触った手が震えているのか、押さえつけている。
「は、はははは葉月ちゃん!俺はね、こっ、こういうことはもう少しお互いのことを知ってからの方がいいと思うんだ!
いや、別にね!葉月ちゃんのその大胆さは嫌いじゃないよむしろ好きだよ!でもさ、ほら、あの、こっ、心の準備とかあるじゃんっ!?」
こういうところは意外にしっかりしているんだな、なんて思いながら息継ぎをしていない透クンを見守る。
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