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「ブッハ!!!!え、何、お前ってホモサピエンスだったっけ!?」
「正しくはホモセクシャルね。しかも吹かないでよ、これでも僕真剣なんだけど」
駅前の喫茶店にて。
コーヒーを危うく吹きかけた前に座っている男は、僕の幼なじみ。
名前は藍田 春彦、通称ハル。
プリンの金髪だしイケメンだし僕より少し背が高いから一見ホスト。
イケメンくたばれ。
何でこいつに彼女がいて僕に彼氏がいるんだろう?
世の中って不公平だ。
イケメンくたばれ。
しかも昨日の珍事件を話したらこの反応。
足のスネ蹴らなかったのを褒めてよ。
「にしてもよ、このメールの数ないだろ!昨日の今日だよな!?」
ハルの手の中には僕の黒いスマホ。
スマホの画面にはメールボックス。
メールボックスには、昨日から来続けている透クンのメール。
ハルはちょいちょいと操作して、家に着いた時あたりに来た初めてのメールを開く。
『葉月ちゃん、本当にありがとう!これからよろしくね!』
まるでストーカーでもしてるんじゃないか、のタイミングできたから鳥肌。
とりあえず返信はしない。
二通目、お風呂から出た時にきていたメール。
『俺強引だったかもしれないけど、本当に葉月ちゃんが好きなんだ!葉月ちゃんが俺のことを好きじゃないのは分かってる!でも俺の気持ちは本物だから!』
うん、本当に強引だったよね。
僕の言い訳全て遮るし、沈黙は肯定だなんて言い始めるし。
とりあえず返信はしない。
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