映画「世にも怪奇な物語」――第二話「ウィリアム・ウィルソン」

7/17
前へ
/993ページ
次へ
再び、冒頭の教会。 ウィルソンの話を聞き終えた司祭は告げる。 「あなたのこれまでの高慢さを悔いて、神に救いを求めなさい」 しかし、ウィルソンは冷笑する。 「僕は、神など信じない」 教会を後にし、何かに追い詰められたように、時計台に上っていく彼。 街全体を見下ろす時計台の頂上から飛び降り、仰向けに倒れた彼の遺体は、先刻自ら刺し殺したはずのもう一人のウィルソンのそれなのだった。
/993ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加