映画「世にも怪奇な物語」――第二話「ウィリアム・ウィルソン」

8/17
前へ
/993ページ
次へ
神出鬼没して悪事を阻止するもう一人のウィルソンは主人公のドッペルゲンガーでもあるが、悪に取り付かれた主人公の中に生きる良心でもあった。 この善なるもう一人のウィルソンの位置付けについては、小説も映画も基本的に同じだろう。 だが、映画はアラン・ドロンに善悪の二役を演じさせることで、主人公の悪そのものを魅惑的に描く方により重点を置いているように思える。
/993ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加