物語の欠片

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「かけら」という言葉をwordで変換すると、「欠片」になる。 「欠けた片」と書くことからして、本来の全体は損なわれていることはもちろんだが、欠片自体も一個として通用しないイメージがある。 小説で考えれば一章は間違いなく欠片であり、また、主人公を含む登場人物たちの一人一人も欠片というか、小説という大きな「家」を構成する釘やネジのような存在である。 ただ、時として、ある作品に登場する人物の背景を考える内に、独立した別の作品が出来てしまうこともある。
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