二月、第二金曜日

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「……何とでも言え」  朱色の唇の感触を唇と舌で確かめる間も、仕置きは止めない。 「君も、そうだろう?」  そう。 「はん……はあ、あぐ……」  痛みに体を強張らせながらも、唯は間違いなく――悦んでいた。  下半身の疼きに気を向けると、俺も悦びを味わっているらしい。  口が窮屈だ。力みっぱなしだからぐいぐいと締め付けてくる。  腕を伸ばして、唯の茂みを掌で押さえた。指先を中に潜ませるとぬるりとした肉芽が指の腹をつつき返す。  それを軽く圧したまま、腰を動かした。 「いいんだろ?」 「……っ」  意地っ張りの彼女は何も答えをくれないが、擦る指に肉芽を押しつけ、息を弾ませて俺に合わせて動いている。  好きなのだ。  なら、悦べ。 「あ、あっあっあっ」  延々と寒々しい部屋に響かせた、湿った音と、潤んだ声。  彼女の中も外も擦り続けて、やがて抉るように突き上げてやった。 「――いんっ、あ――ああ……っ!!」  首を反らせて高らかに声を上げた唯の体は、びくん、びくんと激しい硬直と弛緩を繰り返す。  0.6秒間隔で痙攣している肉芽をぐっと押し潰し、 「――……」  俺は白い世界に意識を飛ばした。
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