橙のキオク

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そんな話をしている内に時間は経ち 夕方頃になっていた 「あ、◇◇先生 私もうそろそろ帰るよ」 「そうね暗くなる前に帰らないと…送りましょうか?」 「ううん、近いから大丈夫!! お話楽しかった!!バイバイ」 手を大きく振って走り帰った 私も小さくだが手を降った ―――翌日 「◇◇先生!!」 「あ、おはようございます」 同僚に声をかけられた どこか慌ただしい様子 「せ…生徒が…」 「え?」 校舎近くの校庭に人が集まっている 人をかき分け人が集まる中心には 昨日の娘 昨日と同じ黄色いワンピースが似合う女の子 黄色いワンピースは赤い血と混ざってオレンジ色を通り過ぎて黒色 「どうして…」 この娘は靴を履いていなかった 靴は屋上にあったとの事だった
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