紫のキオク

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何かしていないと 自分が存在していないんじゃないかと 不安になる 「…こんな俺なんかの為に謝らなくていいんだ」 また俺は外へと出た ―… また連行され母親が迎えに来た 今度は喧嘩だ ありもしない因縁をつけられ喧嘩に発展した その喧嘩最中にサツに見つかりまた連行され 母親はまた頭を下げて謝った 母親との帰り道 いつもなら会話もなく自宅に着く はずだった 大通りで進行待ちをしていた時だった 俺すぐに横でブレーキ音と何か大きなものが激突した轟音が響いた そうすぐ横で… 「母さん!!」 俺の中で不安と焦りが走るのがわかった 建設中と書かれた鉄の壁にトラックがめり込んでいる
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