プロローグ

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――ねえ知ってる? 街中を歩く女子高生2人がこんな話をしていた。 ――最近流行りの『あの』ゲーム。 ――あのゲーム?えぇっとあの…英語の名前のやつでしょ? ――そうそう。私も名前は忘れちゃったんだけどさ、なんでもリアル体感ゲームらしいよ。 ――そんなの今時珍しくないじゃないの。数年前から流行ってるわ。うちの弟もすっかりハマっちゃってるし。 ――まぁ聞いてよ。それだけじゃないの。何でもそのゲーム口コミだけなのに人気がめちゃくちゃ高いらしいのよ。 ――ふぅん。 ――それだけじゃないわ。家庭用ゲームなのにゲームする度にプラスでかなりのお金がいるらしいの。 ――お金が!?何でそんな悪徳臭いゲームが流行ってるわけ? ――なんでもそのゲーム…対戦ゲームで優勝すると優勝賞金が貰えるんだって! ――ええー?ますます怪しいよ。それで…いくら貰えるの? ――私ん家の叔父さんがやってるんだけどね、なんと優勝したら500万貰えるんだってよ!! ――ウソだ~!そんなゲームあるわけないじゃない。 ――言ったね?なら今からゲーム屋行って見に行こうよ。 ――いいわね!さっそく行こ!! 女子高生はベンチで寝転んでいる男を横切って走って行った。
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