第1章 ショコラな私

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ワケわかんなくなって、ふと目がさめるとホテルのベッドに寝てた私。 めちゃ慌てた、だって隣に酒臭い真っ赤坊主が。 よかったぁ、服着てる私。坊主を起こさないように超緩慢な後ずさり。 坊主が寝返りを打つ。 汗でそう、私。 「ゆ、優菜ぁ、俺に惚れるなあぁ」 ばかか、こいつ、どうして私が坊主に惚れるのよ! もうなにがあっても居酒屋付き合うもんか。 脱出成功、でもエレベーターで他のアベックと…これは恥ずかしい。 フロントを小走りに抜け、自動ドアももどかしく飛び出す私。 思い切り走った、走った。
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