第1章 ショコラな私

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やっぱり、ほどほどなんかで済まない。坊主上司はベロベロ。 「ゆ、優菜ぁ、おまえはいいやつだなぁ、いつも付き合ってくれて…」 そう思うなら、はやく解放してくれ。 「ゆ、優菜ぁ、おまえが男だったらよかった」 どうして私が男になるといいのよ、女のほうがよっぽどいいわ。 タクシーが来た! やさしそうに振舞いながら、強引に坊主を後部座席に押し込む。 助かったー、私。 明るい居間で、寝ていた彼。男にしては長いまつげ、これは好きかも。 太い腕や背中の筋肉、これはキライ。 腹筋もかなり割れてるぽい、太腿の筋肉もすごい、これもキライ。 そんなことより、チョコの香りに包まれた彼が一番。 かなり酔いが回ってきた、明るすぎるLEDを完全に消してしまい、暗闇の中で彼の唇を探す。 徐々に大胆になる、もうなにも着ていない。エアコンがよく効いていて気持ちいい私。
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