紅の月

4/7
前へ
/7ページ
次へ
「ユウ様、お床の準備が整いました」 ユウにそう話しかけ成実は襖を閉じる。 畳に敷かれた一組の布団。 その脇で成実は服を脱ぎ掛け布団をめくる。 ユウがそっと入って来て成実の体に火を灯す。 じわじわと熱い焔が、段々と大きな焔に変わるとユウが横になる。 初めてユウと交わった時からの変わらない順序。 ユウは成実の体を熱くとろけさすと、自分の腕を縛らせた。 そしてユウに目隠しをさせる。 その後、準備してある筆でユウの体を責めるのだ。 最初は戸惑った成実だったが、ユウには逆らえない。 よく分からないまま、ユウの体に筆を走らせていた。 そんな成実だが、今はユウがどんな風に責めてほしいかが分かり、筆を走らせる。 ユウが「外してくれ」と囁く。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加