紅の月

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それが合図だった。 ユウの手を縛っていた紐を解くと成実は、熱く濡れそぼった花弁を沈める。 ユウが成実の胸を、弄ぶ。 ユウが成実以外の名を微かに囁く。 それが成実には辛かった。 自分は誰かの身代わりなのだ。 ユウが忘れられない女性との行為を再現しているだけなのだ。 それ程ユウには思う人が居る。 分かっていても成実はユウを愛していた。 ユウのモノが成実の中で固くなるのが分かる。 普段なら最後まで激しく動き果てるのだが、今夜の成実は激しく動いた後に緩やかな動きに変えた。 そして、ユウの胸先を甘噛みする。 ビクッっとユウの体が反応した。 胸から腹、腹から胸へと手のひらで撫でながら、じらすようにゆっくりと動く。 そしてまたユウの胸先を甘噛みすると、成実の中でソレが固さを取り戻す。
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