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「ちっ。お前はいくつになっても固っくるしくていけねぇな。いいか?隕石の一つや二つでギャーギャー喚いた奴らを救うのは、俺らにとっては勤務外なの。キ、ン、ム、ガ、イ」
オッサンはそう言いながら、左手の小指で耳をかき、その小指をフゥッと吹いた。
……てか、ヒーローが暴徒化放っといて勤務外とかありかよ。
「そうよ。赤ちゃん。私達はダークマターと戦う為に結成された組織なの」
鏡子さんは僕の唇に人差し指を当てた。
十六歳の僕だったらドキドキしていただろう。
……てか、鏡子さん。ここ二年で皺増えてねぇ?
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