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「ブルー。この喋る人形、どこで買ったの?マツリ、欲しい!」
僕からすれば思いっきり気持ち悪いのに、何が良いのか茉里が顔を近付けてジロジロと見た。
「フッ。姉さん。そんなに見つめんでくだぁさい。そりゃあ、ワケあってコイツと道中共にしておりやすが、あっしは所詮、人間とは交われねぇ罪な男でござんす」
「お前さん。何、ろくでもない事言ってんだい?この子はそんな事、ひとっ言も言っちゃいないよ」
「てやんでぇ。テメーに言われる筋合いはねぇってもんよ」
本当に何なんだろう?
「ニャハ。入口で見つけたニャ。世界が崩壊し過ぎて迷子になったって言ってたから連れて来たニャ」
二年前から青葉さんはニャーニャー煩い。
「ヘェー。迷子?」
鏡子さんがツンツンと二人のちっちゃいオッサンを突っついた。
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