終わりからの始まり

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衝撃に備えてからいったいどれぐらいの時間が経ったのだろう……。 待てども待てども衝撃は来ない。 不思議に思った俺はゆっくりと目を開いた。 「……あれ?ここ、どこだ?」 あたり一面真っ白な空間に俺は浮いていた。 ……落下した時の体制のままで。 え……?えぇ……? 俺は、なにが起きているのかがわからないまま周りを見渡し続けた。 「大丈夫かな?」 「……ふぇ?」 あたり一面真っ白な空間、そこには俺以外の誰も居なかったはず……。 それなのに急に声を掛けられて俺は声のした方に振り返った。 ……違う。 これは回転させられた? うん。その方がしっくりくるな。 「やぁ、僕の名前はバリオン。……神だ」 目の前にいたイケメソのいきなりの告白に俺はジト目を向ける。 「……おぅふ。そんなに冷めた目でこちらを見ないでくれ」 「いきなり神だとか言われても信じられる訳ねぇだろ」 俺の言葉を聞いたバリオン?は目を瞑って頷いた。 「そうか……それもそうだね」 お、納得したみたいだな。
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