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「それなら、これで信じてもらえるかな?」
と、バリオンが言うと、バリオンの体が光り輝き始めた。
「ちょっ!目が、目がぁぁぁ!」
ごめん。
言ってみたかっただけです。
光りが収まるとそこには……
右側に羽が六枚、左側に羽が八枚という姿のバリオンが立っていた。
その光景を見た俺は再びバリオンにジト目を向ける。
「どうして、これでも信用してくれないんだい!?」
「いや……だって、なぁ……」
俺が答えに困っていると、バリオンは声を荒げて尋ねてきた。
「どうしたら君は僕が神だと信用してくれるのかな!」
「まずはその左右非対称な羽をどうにかしろ」
「え?……あっ!」
ようやく気づいたらしい。
「これでいいかい?」
「あぁ。なんか、両方とも九枚になってるけどな」
「え!?あぁ、もう!羽なんか基本的に出さないんだからちゃんとした出し方忘れちゃったんだよ!もういいでしょう!?早く本題に入りたいんだけど!」
「え?あぁ、どうぞどうぞ」
「ありがとう」
そう言うと、ようやくバリオンは落ち着いたようで、本題?とやらを話し始めた。
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