3人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、さ……俺を、別の世界に転生させてくれよ」
「転生?それでいいのかい?」
「あぁ。俺は、他の世界も見てみたいんだ」
「そうか……わかったよ。君を僕の管轄にあるもう一つの世界、《エリュシオン》に転生させてあげるよ。《エリュシオン》には魔法が存在しているからね」
「ありがとう」
「どういたしまして……じゃあ、ここに君の希望を書いてもらおうかな」
そう言って、バリオンは俺に一枚の紙を差し出してきた。
「希望?」
「そ。君が転生するにあたって君が欲しいものとかをここに書いてくれれば僕のできる範囲で君にあげるよ」
「そっか……」
「じゃあ、君は考えていてよ。僕は仕事があるからね。決まったら僕を呼んでね」
「あいよ」
俺がそう答えると、バリオンは机に向かって何かをし始めた。
さ~て、どうしよっかな~。
やっぱり、不老不死は外せないな。
あとは、無限の魔力だな。
それと、向こうの知識、これがないと向こうで生きていけないからな。
あ、忘れてた。
想像の創造を書いて……っと。
「バリオ~ン」
「なんだい?」
「できたぞ」
「早かったね……どれどれ……」
バリオンは俺の書いた用紙を見て頷いた。
「うん。これなら全部あげられるよ」
「ならよかった」
最初のコメントを投稿しよう!