始めの一歩、末の千里?(>3<)/。・゜゜・

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次に行った学校は――― (なんて昭和な学校なんだ…) 授業もまともに成り立たない、机の数より頭数が揃わない男子校だった。 服装はメチャクチャで、髪は花が咲き乱れるようにカラフル。 校舎に至ってはトイレのドアは鍵が掛からず、持っていないと御開帳状態だし、あらゆる場所に落書きやゴミだらけ。 だが、剣道部はなかなかの成績みたいだし、残りの高校生活はここで頑張るしかない。 「流水颯太です。よろしくお願いします」 担任の横で頭を下げる俺の話なんて誰も聞いてそうにない。 「ぐああぁっ…遅なってもうた」 後ろのドアから誰かが慌てて入ってきた。 耳にはたくさんのピアスをつけ、肩より少し長い髪は金色で所々に赤い色が入っている。 「和久田っ!静かに入れ」 「間に合うたさかいええやんけっ!ごてごて言うなや、うるっさいのう!」 和久田(わくた)と呼ばれた生徒は『あ~眠たい…早よ寝よ』と、窓際の一番後ろの席へと着いた。 「あ…なんや?誰や、アイツ?」 ふと制服が違う俺が立っていることに気がついたのか、俺を指差し前の席の生徒に聞く。 「転校生…と思う。名前は…なんちゅうたかな?」 前の席の生徒は困った顔をして頭を掻いている。 「流水颯太…今日からこの学校でお世話になる。よろしく…和久田くん」 和久田はキョトンとした顔をし、回りの生徒は目を丸くして俺と和久田を交互に見る。
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