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逃げた俺を、俺より下だと見下していたアノ部員たちはきっと嘲笑っているだろう。
地元の中学では少しは名の知れたモノだった俺は、大見得きって絆愛高等学校と言う強豪校へと進んだんだ。
マイナスにとられがちな情報は、こちらが放っておいても、親切顔をしたやつが頼まなくても拡げてくれる。
それを聞けば、かつての地元の仲間だって、先生だって、みんな…みんな…
『やはりな…』と腹で笑っているはずだ。
それでも未熟な俺は、部活以上に過酷な学校生活が耐えられなかった。
言い訳でしかないのはわかっている。
俺は自分を制することができなかったのだ。
そして、そんな自分を恥、『こんなはずじゃなかった』と未練たらしく認められずにいた。
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