決定打

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私がこの仕事を続けているのも 秋人が自殺した部屋に 今でも住み続けているのも。 全てはこの胸から 秋人を消さないため。 そして私が… 秋人の彼女だった事を 知っているのは、 この会社では 近藤部長と琉惺だけなのだ。 秋人の葬儀に来てくれた 近藤部長は当時、 部長ではなく秋人が 所属するチームリーダーだった。 大学を卒業して この会社に就職を決めた時 私の思惑をすぐに理解した 近藤部長が私を企画部に 引き込んでくれたのだ。 けれど…この全てを 和成さんには…まだ言えない。
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